二十六番札所 曹洞宗 種月山 閑田寺
閑田寺 縁起
種月山閑田寺は浜名湖松見ヶ浦の湖畔に位置し、水と緑に囲まれた眺望佳絶の景勝地にあり、周囲の環境はきわめて静寂な禅寺である。寺の開創は天正元年(1573)にして、開基「月山浄閑居士」は篤信の士にして、特に大慈悲心をもって衆生の苦難を除かせ給う観音菩薩の信仰心厚く、堂塔一宇を建立して聖観世音菩薩を本尊として祀り、当地方の人々に観音信仰を広めんと発願し、即ち寒巌義争禅師の法孫である宿蘆寺六世明巌宗察禅師を請して開山とし、本巌林宗和尚を第一世住持に請し初めて寺が開創された。爾来法灯伝承して十六代、420有余年を経て今日に至っているが、ご本尊聖観世音菩薩は広大無辺の大慈悲心を垂れ給い厄除け開運の観音さまとして常に人々より尊崇されている。