二十一番札所 円通山 観音寺
観音寺 縁起
円通山観音寺は、仏説八福田に因縁深き福田町の中核に位置して奉祀されている。正観世音菩薩のご尊像は恵心僧都の御作として伝えられている。その縁由は、明応3年(1494)大洞院六派の一人大暉霊曜禅師が開創された円通院が動乱に遭い、観音さまを奉祀する一族と共に原野谷川を南下し、当地に御遷座され一堂宇を建立して円通院と称し、以来観音さまの慈悲の心は民衆の心を静め、信者の胸を絶えず流れて心の灯りとなり、福田地方の守り本尊として崇敬されたと云う。その後、永禄2年(1559)松山鶴禅師が円通院観音寺と改め開山した。専ら、家内安全、生業繁栄、大漁満足、良縁成就、厄難消滅の霊験あらたかさは枚挙にいとまがなく、今日の文化発展の源泉をなしている。
ご本尊聖観世音菩薩は秘仏で午の年に一週間ご開帳される。