涅槃会&グリーフセミナー開催 [この催事は終了しました]
毎年の涅槃会にちなみ、このたびは静岡市を拠点にご活躍のグリーフカウンセラー、浅原聡子様をお招きしお話を頂きます(浅原様の活動内容やご経歴などの詳細な情報については「グリーフカウンセリング ivy」を検索してみてください)。
仏教寺院で2月15日近辺に飾られる涅槃図にはブッダ釈尊の入滅に際し、神々や仏弟子、動物までが悲嘆にくれた様子がよく表現されています。
仏教では「一切行苦」との言葉があり、全ての現象は苦であると見ます。
苦とは思い通りにならないこと、不満足の意味であり、私たちの現実の心身の苦痛も、仏弟子たちの釈尊の喪失に対する悲嘆もその一例ということになります。
自身が大きな悲しみに直面した時どうすればよいのか、あるいは身近な人が悲嘆にくれていたら何をしてあげればよいのか。
今回頂いたご縁を機に、苦の中でも直面する機会の多い、また衝撃も大きい悲しみに焦点をあてて改めて皆さんと考えてみたいと思った次第です。
人生の中で経験する事柄の何に関心を持ち、どのように受け取り、どのような反応をするのかは人それぞれです。
その反応は「普通」であるとか「常識」といった言葉で認識されていたり、分野によって宗教や信仰、思想や学問の対象となり「分類、まとめ」化が進んだりしています。
私たちは「普通」や「常識」という言葉にとらわれ過ぎてはいないでしょうか。
作り上げられた尺度からしか見ず、個々の状況を見ないでわかったつもりになっていないでしょうか。
悲しみの現場からの学びを通して、無意識のうちの感受性や認識や思考のくせに気づき、相互によりわかり合える関係性を考えるきっかけとなれば幸いです。