二十七番札所 半田山 龍泉寺
龍泉寺 縁起
龍泉寺の開創年代は不詳であるが、奈良時代(710~788)には現在の寺域を中心に大きな集落と祈願所が設けられていた。寺は幾度かの火災に遭い、記録では天正2年(1575)8月、当時の住僧津叟把公座元なる者、本寺龍秀院三世玉山全瑳大和尚を開山に請し、村民と協力し堂宇再建し開基するとある。火災の前は諸堂が建立されており境内地周辺は壕で囲まれ出城の役目もしていた。本堂左側にお立ちの札所本尊慈母観音さまは、40歳で亡くなった前住職の兄弟5人の僧が母の供養に建立を発願、その志に感応された、彫刻家水野欣三郎居士が制作寄贈されたものである。
子供の無病息災、良縁、子授け、安産、また水子供養の霊場として信仰を集めている。