三十二番札所 鹿苑山 香勝寺
香勝寺 縁起
香勝寺は天文14年(1545)2月18日、一の宮領主。武藤刑部守氏定公が寺領を寄付、崇信寺八世全忠大和尚」を勧請し開山。
ご本尊白龍頭観世音菩薩は、大正時代の中頃、草ヶ谷の観音坂をある行者が通りかかった時に「この土中には観音さまが埋まっておられるので、すみやかに掘り出して供養なされるがよい」と申された。その地主は病に伏していたが、掘り出して供養したところ、病は癒え、商いは繁盛したと言う。その後、観音さまは香勝寺の境内に安置されていたが、昭和52年2月18日開山の朝霧の中に、突然「人身同仏」と仏法根本の教えが文字で描きだされ同年6月26日夕刻、現住職の寺族の眼前に白龍観頭音はお姿を現し、また58年8月1日には、現住職の口を借り「人の苦しみは 自分を可愛がる心が元とお示しになり、以来白龍頭観音の予言の寺として縦横無尽にその神通力をお使えになられ、人々の諸々の苦しみを和らげてくださる功徳無量にして霊験あらたかな観音さまとして信仰するもの日々多く,亦四方礼拝の奥義に目覚め安らぎへの道に進むもの多いと言う