十番札所 曹洞宗 江湖山 紅雲寺
紅雲寺 縁起
紅雲寺は天長5年(828)に弘法大師御作と伝える1メートル大の脇物薬師如来像、日光、月光、十二神将が有る(文化財指定)現世来世招福祈念の本尊として祀られ、寺領三十石余を賜っていた当時、崇拝者が門前市をなしたと記されている。その後、寺は衰廃に及び寛永5年(1628)辰歳芳林再興して本寺二世存悦を請して開山となし真言宗を改めて曹洞宗となし今日に至っている。
脇物の虚空蔵菩薩は遠方より福徳智慧を授かる参拝者が多く丑寅歳の守り本尊である。
札所本尊である魚雷観世音菩薩は、もと仏の慈悲を象徴している菩薩で人々のあらゆる苦しみを救うことがきわめて具体的な菩薩さまである。