十九番札所 曹洞宗 東光山 正醫寺
正醫寺 (正医寺) 縁起
正醫寺は、延暦元年(782)の草創であると伝えられている。その後、800年後の慶長5年(1600)3月10日に巨山宗鯨大和尚によって開山、寺は曹洞宗に改宗された。
現在の本堂は、慶応4年(1868)に建てられたものでご本尊薬師如来が祀られている。昭和61年(1986)に観音堂が再建され、如意輪観音、大日如来、阿弥陀如来、延命地蔵、虚空蔵菩薩、不動明王、毘沙門天など江戸時代前期の仏像が安置されている。このお堂は別名萬能観音と呼ばれ、毎年3月と9月に供養祭が行われる。
札所本尊である如意輪観世音菩薩は、救世観音とも呼ばれ、6つの手を持ち、人生における罪業を減じて、悟りの智慧を与えて願望を成就させる観音さまで、延命、安産、災難除け、賢明になるなどの功徳があると言うので信仰されている。