十三番札所 長獄山 龍巣院
龍巣院 縁起
龍巣院は、文明17年(1485)創建。延徳元年(1489)に太素省淳和尚によって開山された曹洞宗の古刹である。
釈迦牟尼仏・文殊菩薩・普賢菩薩を祀る
本堂は寛政元年(1789)に建立されたもので禅堂、衆寮等はそままの姿で残されている。観音堂には、観音像以外に薬師如来等も祀られている。
寺は寺伝によると、その昔この寺の境内地は池であった.ある夜龍神が開祖禅師の枕元に立ち「池水を干し上げてその地を寄付せん」一夜明けてみれば池水は忽ち干し上がり、道自ら通ず、一老人あり「龍神の依頼により案内せん」と我稲荷神なり、龍神と共に寺を守護せん。と乾に稲荷神抻に龍神を祀ってある。
札所本尊十一面観世音菩薩は、龍巣院十一世金谷珊鉄禅師が西国観音巡礼の砌、霊地の土を持ち帰り、像を刻み、山中に観音像を安置、観音経を石に写経し、地下に埋め、参拝者に観世音の偉徳と恵みとを与えられんことを願い、特に十一面厄除け観音像を祀ったものである