十八番札所 曹洞宗 風祭山 福王寺
福王寺 縁起
風祭山福王寺は今から1000有余年前に真言宗高野山の末寺として建立。その後、500有余年前の文安元年(1444)に天翁義一禅師を迎え曹洞宗に改宗。爾来法灯連綿として現在に至っている古刹である。
寺の寺号「風祭山」と称する云われは、古文書によると開創当時の永観2年(984)に遠州一帯に暴風が来襲した時、たまたま京都から諸国行脚の途次に来遠していた陰陽師安倍清明のご祈祷によって、暴風を鎮められ多くの人々の災難を救われたとある。このことによって福王寺の山号を「風祭山」と称し、それ以来、毎年3月8日に風祭りの行事が行われている.なお、ご祈祷の旧跡が境内の西の小高い所に今も苔むして残っている。
ご本尊聖観世音菩薩(重要文化財)は行基菩薩作と伝えられる秘仏である。